ハカセKの書斎

ある技術者の独り言

ファシリテーションにおける「対立」のマネージメント

 前回に引き続き、ファシリテーションにおける「さばき」に関しての図解です。
 今回は対立に議論における「対立」に注目したいと思います。対立をマネージするためには、思考プロセスのどこで対立が起こっているかを見極めるのが重要になります。図には思考のプロセスを四つに分け、対立が生じているであろうプロセス毎での対処法をまとめています。特によく起こりがりなのが、参加者の判断基準が違ったままで議論を進めているケースです。このような場合は、あるべき姿まで遡って合意点を引き出した上で、段階的に着地点を探っていくことが大切になります。会社で言うと、全社の利益を上げるためにどうすればいいか、と言う大前提に立ち返って、それぞれの部門の立場で何が重要かの議論に落とし込んでいく、などです。
 上記は合理的な理由の場合の対処法ですが、この他に感情的な理由による対立もあります。すなわち、議論を勝ち負けで考えている参加者への対処です。この場合、①議論の場に対する認識を改めさせる、②相手にマイナスのイメージを持たせないよう配慮する、の二つの方法があります。①の場合は会議を始める前にグラウンドルールについて最初に合意する、②の場合は相手にある程度の相手に共感を示す、その場では面目を潰さす別席で話をする、などの対処法があります。
 会議を円滑に進めるためにファシリテーターが考えなければならないことは沢山ありますね。