経営コンサルタントの後 正武氏による「論理思考の本」の読書メモの続きです。
■演繹について
演繹構造を作るために気をつけないといけないポイントは前提の作り方です。概要を図1にまとめました。まず、演繹における前提は二つ以上である必要があります。著者はこれを「風鈴ロジック」と表現しています。風鈴があるから音が鳴ったというのは論理として不十分で、見えないそよ風が吹いている隠れた大前提があってはじめて、あの涼やかな音がだせるという例えです。
また、演繹で重要なことは適切に前提を設定することです。前提には、①いつでも常に正しいと主張できる真理、②人間社会が決めた取り決め、③その他の一般に用いられる前提、三種類があります。逆に、演繹で展開される論理の正しさをチェックするときには、前提が間違っていないか確かめる必要があります。